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「・・・あ、あの・・・」
少女は少し怯えながら黒衣の少年に話掛けた。
「うん?どうかした?」
「・・・あ、ありがとう・・・ございます・・・ソード・ブレイカーだったですか?」
黒衣の少年は頭をポリポリ掻くと視線を人工的な夜空に向ける。
「その呼び名は好きじゃないな。だだ武器を壊せるスキルがたまたまあっただけなのにそれだけそんな呼ばれ方をする」
「ごめんなさい!」
少女はすぐに頭を下げた。
黒衣の少年は少女に見えないように笑いそっと少女の頭を撫(な)でた。
「俺の名はキリハ、そう呼んで」
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