全てが始まった日

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 朝日の日差しがカーテン越しに部屋に入り込み俺は目を覚ました。  欠伸(あくび)をして背伸びして俺はベッドから出る。  部屋にはベッド、机と上にPCが置かれてる。  顔を洗う為に俺は洗面所に向かう。部屋を出てすぐに階段が降りる。  家は二階建ての一軒家、降りて少し前に歩くと左手側に洗面所がある。  蛇口を捻(ひね)ると冷たい透明な水が流れる、手で少し掬(すく)い数回顔を洗う。  リビングに向かうとテーブルの上に朝食と置き手紙が置かれていた。   朝食は母さんが作ってくれたみたいだ、置き手紙の方はどうやら妹の舞歌のようだ。  今更だが俺の名前は天野原桐刄〈アマノハラキリハ〉、家族構成は父、母、妹、弟の五人家族。  両親は二人とも共働きで帰って来るのは夜中になる毎日だ。
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