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「・・・はぁ・・・はぁ・・・」
薄暗い森の中を息を切らしながら走る少女がいた。
薄い黒い鎧を身に纏った少女は走りながら背後を見ると、後ろから複数の男が追いかけて来るのが見えた。
しかし、少女と違い重い鎧を纏っているのか走るスピードが遅い。
それに比べ少女は軽く鎧を纏っている為、本来のスピードで走れている。
だがそれも時間の問題だ、明らかに少女の走るスピードが落ちてきている。
男は重い鎧のせいで遅いが全力走っている訳ではない、手を抜いて走っている為、そこまで疲れてはいない。
少女は足が縺(もつ)れ地面にダイブするように豪快に倒れた。
男達は少女が倒れた間に距離を詰め目の前まで接近して来た。
少女は恐怖で声も出ず体をガタガタを震えさせながらゆっくりと後退する。
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