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クスッと笑った実さんは、私の側まで来ると、
「良く似合ってる」
そう言ってふわりと抱きしめてくれた。
あっ…
額にキスが落とされ、続いて頬…
最後に、唇…
チュッという音と共に、唇が離れて行った。
「さあ、行こう」
手を繋ぎ、部屋を後にした。
マンションの駐車場に向かう間も、ずっと手を繋いでる…
付き合う前に泊めてもらった時も、手を繋いでたっけ…
そんなことを考えていると…
「小万里は水族館に行ったことある?」
実さんに聞かれた。
―水族館?えーと…
「専門学校の時…友達と行ったかな?」
思い出しながら答える。
「友達?」
あれ?また…
「はい。女の子4人で」
「そう」
あっ…戻った。
なんか…可愛い。
すごくヤキモチやきなんだもん…
でも…嬉しいな…
「私…イルカに会いたい!」
「じゃぁ、水族館に行こう」
2人の時間を過ごせるのなら…
何処だっていいよ?
実さん…
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