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「イルカってすごいね!」
興奮気味に話す小万里の横顔を見ながら、相槌を打つ。
こんなに喜んでくれるとは…思わなかった。
初デート…
俺も似たようなものか…
好きな人と付き合うのは…初めてな訳だし。
そんなことを考えていると、イルカが大きくジャンプして、水しぶきが飛んできた。
「キャハハ…」
笑いながら、飛んでくる水しぶきに手をかざす小万里。
眩しいほどの、その笑顔をずっと見ていたい…そう思った。
夕方、予約しておいたフレンチレストランへ。
「すごいオシャレなお店ですね。初めて、こういうところに来ました」
緊張したのか…せっかく敬語じゃなくなってたのに…すっかり元に戻ってる。
「小万里、敬語になってる」
「えっ?…あっ…」
「後で…お仕置きね」
「うっ………」
真っ赤になり、俯く小万里。
可愛い…
ジュースで乾杯をして…料理を味わう。
あまり堅苦しくない、気軽に入れる店に…がオーナーシェフのこだわり。
「すごく美味しい」
小万里も次第にリラックスしてきて、料理を楽しみだした。
デザートになった頃、俺達のテーブルへオーナーシェフがやって来た。
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