初デート

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*************** 「イルカってすごいね!」 興奮気味に話す小万里の横顔を見ながら、相槌を打つ。 こんなに喜んでくれるとは…思わなかった。 初デート… 俺も似たようなものか… 好きな人と付き合うのは…初めてな訳だし。 そんなことを考えていると、イルカが大きくジャンプして、水しぶきが飛んできた。 「キャハハ…」 笑いながら、飛んでくる水しぶきに手をかざす小万里。 眩しいほどの、その笑顔をずっと見ていたい…そう思った。 夕方、予約しておいたフレンチレストランへ。 「すごいオシャレなお店ですね。初めて、こういうところに来ました」 緊張したのか…せっかく敬語じゃなくなってたのに…すっかり元に戻ってる。 「小万里、敬語になってる」 「えっ?…あっ…」 「後で…お仕置きね」 「うっ………」 真っ赤になり、俯く小万里。 可愛い… ジュースで乾杯をして…料理を味わう。 あまり堅苦しくない、気軽に入れる店に…がオーナーシェフのこだわり。 「すごく美味しい」 小万里も次第にリラックスしてきて、料理を楽しみだした。 デザートになった頃、俺達のテーブルへオーナーシェフがやって来た。
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