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「篠崎くん、なんかご機嫌ねぇ？」
城田さんと水嶋さんが、篠崎さんを見てヒソヒソと言っている。
この２人、一連の件で篠崎さんの気持ちに気付いて…ひくどころか、なにかにつけて篠崎さんを構っていた。
さすが、お姉さま方だ。
伊達に人生の半分を生きてない…と感心する。
「小万里ちゃん」
昼休み、篠崎さんが手招きして私を呼んだ。
「はい？何でしょう？」
不思議に思い、少し首を傾げつつ問い返す。
昼休みは…篠崎さんはいつも外に食べに行くから、この時間にはここには居ない。
「昼飯…一緒に食べないか？」
「えっ？」
私が驚いた声をあげると、スッとビニール袋が前に持ち上げられ、
「配達の帰りに、弁当買って来たんだ。上の休憩ルームに行かないか？」
ニッコリと笑って、誘われた。
その様子を見ていたお姉さま方は…
「いいわよ？行ってきたら～」
「廣瀬くんから内線来たら、うまく誤魔化しといてあげるから」
うわっ…
「ホントのこと、言っていいですよ？ランチデート中って」
余裕で答える篠崎さん。
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