報われぬ恋

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時間が止まったかのように、見つめあった…気がしたのは、私だけだったのだろうか… 「廣瀬さんと篠崎さん、お疲れ様です」 お姉さまのひとりが声をかける。 「はい、お疲れ様」 そう答えたのは、篠崎さん。 実さんは黙ったまま、私から視線を逸らした。 グッ… こんな皆の前だし…仕方ないのは分かっていたけど… 胸が痛い… 「こんなところで何騒いでるの?他の人に迷惑じゃないかな?さあ、解散して…ね?」 篠崎さんの極上スマイルに、お姉さま方は名残惜しそうにしながらも、駅の方へ歩き出した。 「ヤーン、イケメン3人。いい目の保養だったぁ」なんて言いながら。 確かにイケメン3人だ…などと頭の隅を掠めた言葉は、先生の言葉で吹っ飛んだ。 「…で、どっちが小万里ちゃんの彼氏?」
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