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日本に戻ることになって…抑えきれなくなった想いを、実に告白した。
お前は…気持ち悪がることなく、きちんと俺の気持ちに向き合ってくれた。
「気持ちは嬉しいです。でも…忘れられないコがいるんです。ごめんなさい…」
それだけで嬉しかった。
なのに…
「この香り、好きだって言ってたから…」
自分と同じ香水をプレゼントしてくれて…
忘れようにも忘れられなくなった。
一年後、日本でお前に再会したけど、以前にもまして冷たい表情で『氷の君』なんてあだ名までついてた。
だから…前のような友達づきあいでさえ出来なかった。
そして…気づけば、誰も寄せ付けなかったお前の側に、ひとりの女がいるようになった。
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