番外編その1

7/12
前へ
/560ページ
次へ
それが…小万里ちゃんだった。 はじめは敵意むき出しで接した。 『女ってだけで、実の傍にいる女』 そう思っていた。 だけど…彼女はただの女じゃなかった。 ゲイの俺をすんなり受け入れてくれて…ライバルとまで言ってくれた。 敵わない…完敗だった。 彼女は、実のとなりにいるべきヒトだった。 ふたりの幸せを願いつつも、心のどこかでは壊れることを願っていた… はずなのに… いつも一緒にいる小万里ちゃんの笑顔が、気になった。 そんなある日、ふたりが別れたと聞いた時…俺の頭の中は… 実のことでもなく、嬉しさでもなく… 彼女を心配する気持ちでいっぱいだった。
/560ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5728人が本棚に入れています
本棚に追加