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それが…小万里ちゃんだった。
はじめは敵意むき出しで接した。
『女ってだけで、実の傍にいる女』
そう思っていた。
だけど…彼女はただの女じゃなかった。
ゲイの俺をすんなり受け入れてくれて…ライバルとまで言ってくれた。
敵わない…完敗だった。
彼女は、実のとなりにいるべきヒトだった。
ふたりの幸せを願いつつも、心のどこかでは壊れることを願っていた…
はずなのに…
いつも一緒にいる小万里ちゃんの笑顔が、気になった。
そんなある日、ふたりが別れたと聞いた時…俺の頭の中は…
実のことでもなく、嬉しさでもなく…
彼女を心配する気持ちでいっぱいだった。
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