番外編その1

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実を好きだったはずなのに… いつの間にか、彼女に対して…それまで女性には感じたことのない気持ちを持っていたんだ。 彼女の一番大変なとき、俺は…ただ傍にいるしかなかった。 せめても…と、実と同じ香水を違うものに変えた。 報われる…などと、思ってはいない。 ただ、彼女を放ってはおけなかった。 ふたりがきちんと話し合って、もとに戻ったのを聞いて、悲しかったけれど… 彼女の嬉しそうな笑顔を見たら…良かったと思った。 俺では… こんな笑顔に出来ない… ふたりは、どちらが欠けてもだめなんだ。 俺は、ふたりの幸せを願った… 三年が過ぎた頃… ふたりから結婚すると知らせをもらった。 この三年間、友達としてふたりと接した… あたりまえになった距離… そろそろ…新しい恋を始めなきゃかな…
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