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…!!?
「………」
驚いて黙っていると、瑛は跪いて俺の左手を握り、上目遣いに見てきた。
―ドキッ!!
その目はヤバい…
「あのとき…運命的な出会いなんかしていない。
おふくろにゲイなのがバレて…泣かれたんだ。
まだガキの俺には、お前と別れる選択肢しかなかった…
お前を傷つけて…悪かった」
…なっ!!
そんな…
何で今頃…
混乱する頭の中を必死に整理する。
「理は、今誰かいるのか?」
「…いや」
「好きなヤツは?」
一瞬、小万里ちゃんと実の顔が浮かんだ。
「今は……いない」
瑛の顔がほころぶ。
「なぁ…俺たち、もう一度付き合わないか?」
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