番外編その1

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…!!? 「………」 驚いて黙っていると、瑛は跪いて俺の左手を握り、上目遣いに見てきた。 ―ドキッ!! その目はヤバい… 「あのとき…運命的な出会いなんかしていない。 おふくろにゲイなのがバレて…泣かれたんだ。 まだガキの俺には、お前と別れる選択肢しかなかった… お前を傷つけて…悪かった」 …なっ!! そんな… 何で今頃… 混乱する頭の中を必死に整理する。 「理は、今誰かいるのか?」 「…いや」 「好きなヤツは?」 一瞬、小万里ちゃんと実の顔が浮かんだ。 「今は……いない」 瑛の顔がほころぶ。 「なぁ…俺たち、もう一度付き合わないか?」
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