番外編その2

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どれくらいの間、そうしていたのだろうか… 嬉しくて…泣き出してしまった私を、あなたは優しく抱きしめ、泣き止むまで頭を撫でてくれた。 「…ありがとう…」 腕の中で、ようやく涙が止まったことを知らせる。 すると、ゆっくりと身体を離したあなたは、私の顔を覗きこみ… 「もう…大丈夫?」 と優しく言った。 私が「大丈夫」と頷くと… 「もう一回、啼かせてもいい?」 …!? 意味がわからない私を見つめ、ちょっとだけ意地悪な笑みを見せたあなた。 「だって、新婚初夜…でしょ?」 …!! …わかってるの… その茶色がかった瞳に見つめられた瞬間から… もう…私は… コクン… 頷くの合図に、あなたは私を抱きしめた。
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