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至るところに落とされる口づけ…
耳たぶを甘噛みされて、ピクッと肩が動いた。
あなたの指が、唇が、舌が、首筋を…鎖骨を…なぞっていく。
その心地好さに身を捩れば、さらに動きを増す指先。
胸元に顔を寄せられ、唇と舌に敏感な尖端を愛撫されて、甘い声を洩らす。
あなたは…ゆっくり優しく蕩けさせるから…
私の抑えが効かなくなる。
ゆっくりゆっくり…
ゆら…ゆらり…
大事に…優しく…してくれるあなた。
でも、今日くらいは…
「…優しくなくても…大丈夫だよ?」
「…後悔しても、知らないよ?」
耳元で囁かれた言葉。
返事の代わりに、あなたを抱き締めた。
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