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二人は軽い朝食を済ませると車で街に出た。
駐車場に車を入れて街の繁華街を腕を組んでブラブラ歩いた。
途中、アキは春の淡いピンクのブラウスをハルキに買ってもらい「今日は幸せ」いっぱいだった。
お昼は最近出来て話題になっていたイタリアンのお店に行った。時間が遅かったせいか待たずに座れた。
こうして二人でゆっくり買い物をして、食事が出来るなんて何ヵ月ぶりだろう。
「本当に久しぶりだな」
ハルキも呟いた。
「何時も忙しくてゴメンな」
ハルキはすまなさそうに言った。
「うん、分かってるよ。 分かってるけど、これだけ続くと寂しいよね…」
「だよね…。でも、俺にとったら今が正念場だしな。ここで認められる事はこれからの勝負が全て掛かってると言っても過言じゃない。分かって欲しい」
「うん、なんとか我慢する。でも、時々はこうして出かけようね」
二人は顔を見合せ笑った。
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