―風―

6/10
前へ
/394ページ
次へ
アキは冷静になって考えた。 確か…レストランで一度トイレに行った時は… アキはその時の光景を思い出していた。 あの時は…髪を直した時は…付いていた!鏡を見てイヤリングがあるのを確かめた。 と言う事は、落としたのはさっきのレストランだ! 「やっぱり、レストランに落としたんだわ」 「そうか?じゃあ、帰って電話をすれば、落とし物で届いてるよ」 ハルキは笑いながら言った。 「あの時だわ」 「うん?」 「ほら、帰る時強い風が吹いたでしょう?」 「ああぁ」 「あの時、髪に触って何かの拍子で落ちたのよ」
/394ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2550人が本棚に入れています
本棚に追加