―風―

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アキは家に帰ると、早速お店の番組を電話帳で調べて電話をしてみた。 しかし、お店の電話に出た女の子は「落とし物の届けはありません」と言う返事だった。 アキはため息をついて肩を落とした。 「アキ、もう諦めろよ。 無くしたものは仕方ないよ。また買ってあげるから」 ハルキは優しく声を掛けた。 「ゴメンね。ハルキのプレゼント無くしちゃって」 「仕方ないよ、アクシデントだから、そんなに落ち込むなよ」 「うん…」 アキは諦め切れなかったが、誰かが持って行ってしまったのならどうしようもない。 「俺、明日はゴルフだから今夜は早く寝るよ、おやすみ」 そう言うとハルキはさっさと寝室に行ってしまった。 アキも片付けを済ませ、ベットに入ったがなかなか寝付けなかった。 隣のハルキは規則正しい寝息をして眠っている。 明日、ハルキがゴルフへ出かけたらどうしようかな… 家事を済ませて…何処かへ行こうか。 図書館もいいなぁ~ 暫く行ってないし。 そんな事を考えていたら眠りについていた。
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