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その夜は何時もの夢と違っていた。
変わらず、暗い原野に居るのだが、傍に彼が寄り添っていた。
アキは彼の体温を全身に感じて、彼の手は腰に回されていた。
「アキ…」 耳元に吐息の様な声がした。
彼の顔が直ぐ間近に感じられた。しかし、顔が見えない。見ようとすればするほどボヤけてしまう。
彼の唇がアキの唇に重なった。
柔らかい唇の感触、ぬるりとした舌がアキの舌を捉える。
次第にそれは激しさを増し、それと同時に彼の手がアキの身体中を愛撫していた。
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