永遠

4/73
前へ
/394ページ
次へ
「もう……いいんだ…もう…終わった…」 ハルキはポツリと言った。 「終わった…って…何が?…まさか…」 ミユキはハルキが自分達の仲が終わった…と、言いたいのかと胸の中は不安でいっぱいになった。 「もう、終わりなんだよ…」 そう言ってハルキは、両手で頭を抱えてまた蹲った。 「私達…もう戻れないの?ハルキは私を嫌いになった……?」 ミユキの頬には、大粒の涙が伝っていた。 ミユキには、ハルキがもう手の届かない遠い処へ行ってしまったような、恐怖にも似た悲しみが襲ってきた。
/394ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2550人が本棚に入れています
本棚に追加