2550人が本棚に入れています
本棚に追加
アキは夢の残像を振り払うように身を起こした。
隣のベットにはまだ夫のハルキがすやすやと眠っている。
昨夜も仕事で遅かったのだろう、ハルキは軽い鼾をかいて寝ていた。
アキとハルキは結婚して一年のまだ新婚だっが、ゆっくりと二人の時間を持てたのも半年くらいで、広告デザイナーのハルキは仕事が忙しく、月の半分は深夜まで残業していた。
アキも同じ会社の経理に居るので、その忙しさも理解出来るが、流石に最近はアキも不満が溜まり始めていた。
まったくぅ、仕事と私とどっちが大事なの?!
結婚して決して言うまいと思っていた言葉が、喉元まで出そうになっていた。
最初のコメントを投稿しよう!