第十一章

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『真心。゙白い家"での事を思い出すんだ。あの時、お前の前に現れた物を…。』   オレの前?オレの前にはその時、准也が足を撃たれて…   『そこじゃねぇ、その次だ。お前の目の前に何かが現れたはずだ。』   何かが?何かあったっけなぁ。………そういえば氷の柱みたいなものがあったな。あれは何だったんだ?   『あれか?あれはお前の力だよ。お前が作り出した物だぜ。』   オレの力?いや違う。オレの力は水を集める力だそんな事は出来ない。   『違わない。お前は一度知ったんだ。ある、もう一つの常識と摂理の壊し方をな。忘れてるだけだ。』   もう一つ?オレが壊せる常識……氷……。   『そうだ。お前はすでに知ってるんだ。思い出せ!!そして早くオレの所まで来い。』   氷……こおり………水…   『だいぶ思い出せたみたいだな。んじゃ、オレはもう行くぜ、また後でな。……愛してるぜ、真心。』   こおり………水………凝固………。           …………そうか!!!
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