第十一章

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『おい、真心。そりゃあどういう意味だ?』   耕平が額の汗を拭きながらオレに言った。オレは新しい能力について簡単に説明をした。   『わかりやすく言うとな…今、気温は20℃くらいだ。そしてK(ケルビン)という単位。0Kは-273℃で、0℃は273Kだ。そのKと℃を入れ替えると……』   オレは目の前に小さな氷の塊を作り出した。すると耕平は勢いよくその塊を指差して言った。   『そうか!温度20℃を20Kに変換するのか!!だったら-253℃って事だな!!』   『その通り。対象となった水は一瞬で凍りつく。そして対象となる水はオレのもう一つの能力で作り出す。さっきのキメラは顔・腕に薄く水の膜を作ってから゙変換"を発動させたんだ。 ……皆、今まで世話かけたな。今度からはオレも戦える…。さっさど白い家"を見つけて潰しに行くぞ。』   ゙白い家"の連中は、本格的にオレ達を潰しにかかっている。ゆっくりしていてはキメラ達がまたやって来るだろう。それではとてもじゃないが身が持たない。 オレ達は急いで川まで向かった。
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