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『翼!どうしたんだ?おい、翼!』
いきなり翼が倒れた。いったい何が起きたんだ?周りには人は一人もいなかったはずだ。翼の頭には血が流れている。何かが殴ったらしい。しかし何が?
『……そいつの能力は厄介だからな。先に潰させてもらったよ。』
聞いたことの無い声がした。しかし、オレ達以外の人は見当たらない。左にもいない、右にもいない、後ろも、上も………。どこにいるんだ?最後に正面を向いた。…人がいる。つい2秒ほど前まではいなかった。
『…能力者か!?』
男は動揺しているオレ達を見てフンと鼻で笑い、静かに口を開いた。
『ふふふ。察しがいいな。だが、知ったところでもう遅い…。後は雑魚しか残ってないからな。』
『糞が!!』
『まて!真心!!』
挑発に乗ったオレの腕を耕平が掴んだ。
たしかに相手は能力者でどんな性質なのかがわからない。むやみに突っ込んで行っても返り討ちにあう危険性が高い。それに相手はどうやらオレ達の能力を知っている見たいだ。
『さて次は……浜崎、キサマだ。』
……ドガ!!
浜崎が吹き飛んだ。相手は一歩も動いてないどころか腕すらポケットに入れっぱなしだ。一体どうなっているんだ!?
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