第十二章

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『ガハ!み…見えねえ。あいつの動き、全くみえねぇ…』  浜崎は時間の能力者。その浜崎がよけることが出来ない物理攻撃…。どうやったんだ?   『お前達ば白い家"には指一本触れることもさせない。』   『……これは避けれるかよ?』   耕平がそう言って無数のパンチを繰り出した。しかしその直後、一瞬耕平の動きがとまった。   『手応えが…ねぇ?』   その瞬間、耕平は浜崎と同じ様に後方へ吹き飛ばされた。 耕平は腹を抱えてもがいている。男は息ひとつ乱さず、静かに言った。   『オレの名前は佐々木 慶太(ささき けいた)。お前達をこの世から消す者の名だ。』   この男……強い!こちらはすでに三人倒されて残りは二人になってしまった。まだ相手の能力も知らない。オレがそうやって考えていると、大樹が隣でこう言った。   『真心。相手は能力者や。人間やぞ。殴られれば痛ぇし、動けば疲れる…こっちの攻撃が入れば勝ちや。……今はどう倒すよりもどんな能力かを知る事が先決や。よく観察しろ。』
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