第十二章

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『雑魚が!危ねぇ事しやがる…。』     ………?       『ギャー!!』   オレを殴った方の慶太の腕が凍りついている。作戦は成功した。オレは初めから慶太の攻撃を受けるつもりだった。自分の体で慶太の攻撃を受ければダメージを受けた所が慶太の拳の位置だ。 後はオレの能力でそこに水を集めでK"に変換すればいい。この勝負……   『…オレ達の勝ちだ。耕平!あの氷の塊を殴りまくれ!』   『任せろ!それなら専門分野や。いくぜ!透明人間!』   耕平の無数の拳により、慶太の腕が氷の塊と一緒にに粉々に砕けた。だが…まだ終わらせない!   『゙変換"発動!!゙K"よ、゙℃"へ戻れ!!』   凝固した水は一瞬で液体へと変化し、散った滴は空中で止まった。…そこに慶太がいる。オレはさらにその空中にある水を対象として能力を使った。   『これで最後だ…。集まれぇええ!!』   慶太を水の塊が包み込んだ。そして水は瞬時に氷に変化し、耕平はすかさずそれに何度も攻撃を続けた。 少しずつ氷にひびが入り、やがて細かく砕けた。   『翼、耕平、浜崎、大樹の事はよく調べていたみたいだが、オレの事はあまり知らなかったみたいだな……』   オレは粉々になった慶太に向かってニヤリと笑った。
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