第十二章

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 慶太を倒し、゙白い家"に入ろうとしたが、オレ達はある異変に気付いた。それは誰もが一目でわかる事だった。皆の台詞を代表するように耕平が言った。    『し…゙白い家"が、消えた………?』   そう、先程まであっだ白い家" が跡形もなく消えていたのだ。オレ達はこの予想だにしない出来事に頭を抱えた。その時、   『がは!…まだ、ダメージは残ってるみたいだね…。油断していたよ。』   翼が目を覚ました。オレ達は翼に、翼が気絶してから今までの事ど白い家"が消えた事をくまなく話した。翼はしばらく黙って考え込んだが、すぐに顔をあげて言った。   『いや、゙白い家"は消えたんじゃない。多分、最初からなかったんじゃないかな。…佐々木 慶太の能力ば光の屈折"を操作する能力だよ。だからその屈折を利用してここに゙白い家"のコピーを作り出したんだ。そして慶太が倒れた今、能力の効果は切れで白い家"は本来の場所に映し出された……オレはそう考えるけどな。』   『まぁ、そうだとしたら理解はできるな。…ん?ちょっと待てよ…ってことは、またあの山を登れってのか!?』   耕平が驚いて翼に問い掛けた。翼はニッコリと笑い、小さくうなずいた。
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