第十三章

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 ゙白い家"までは約2キロメートルほどだ。ただコンパスを使って真っすぐ進めばいい。30分もあればつくだろう。   しかじ白い家"の目の前だというのに、全くキメラは出てこない。オレ達がここまで来ることを予想していなかったのか…それとも、家の中で待機をさせているのか…。とにかく、行ってみないとわからない。オレ達は一歩ずつ確実に゙白い家"へ向けて足を進ませた。       『おわ!なんだこれ?』   歩いていると目の前に深さ3メートル、直径5メートルほどの綺麗な丸い穴があった。山に入った最初のあたりに同じようなものを発見したが、その時は無視して行った。しかしさすがにここまで大きな穴となると少々ひっかかる…。   オレは皆に尋ねてみたが誰もわからなかった。しかし、よく見るとキメラの落ちた跡のようにも見えたので、オレ達は近くにキメラがいることを想定し、警戒心を旺盛にして前に進んだ。
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