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ギィイイイ……
オレ達は扉を開け、゙白い家"の中へ入った。庭で感じた時よりも強くプレッシャーを感じる。オレ達は5人で背中を合わせながら少しずつ、前へ進んだ。
『ようこぞ白い家"へ。…いや、お帰りと言うべきですか?』
聞き覚えのある男の声がした。オレは声のする方を向いた。二階へと続く階段の所に人の姿がある。二人だ。男は続けて言った。
『これはこれは。今までにここを逃げ出したほとんど全ての人間がそろうとは…捜す手間がはぶけますねえ。フフフ』
間違いない、男の名前は神原(かんばら)だ。白衣の大人の中で滅多に顔を出すことのない、この施設のトップである。まさかもう頭が出て来るとは思わなかった。
『君達は優秀ですよ。君達全員が術(すべ)を知り、そしてそれを思うがままに操ることができる。非常に素晴らしい。しかし、今の我々から見ると少々厄介だ。ここで消させて貰いますね。』
オレは神原に言った。
『あんた達は一体何が目的何だ?オレ達の能力を使って何をしようとしてるんだ?』
すると神原は低く笑いながら答えた。
『゙ナイトヘッド"の部分が覚醒した人間はまさに無敵。翼君のように銃すら受け付けない体、大樹君のように素手で岩をも砕く破壊力。私はねぇ…それらを使っで総帥"になるのだよ……全世界の総帥にね!!』
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