第十三章

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 総帥?この男何を言っているんだ?今時この時代に世界征服か?シャドルーじゃあるまいし……。しかし、確かにオレ達のような能力を持った人間が集まればそれは可能かもしれない。そうなってしまってはますます放ってはおけない。神原が続けて言った。   『でもですね。君達はもう必要ないんですよ。人材ならすでにそろっています。あとは君達邪魔者を消すだけなんですよ。っということで………消えて下さいね。では。』   神原は階段を登って行こうと後を向いた。しかし、もう一人の男は立ち止まったままずっとこちらを見ている。誰なんだ?遠くてよく見えない…オレは目をこらした。       ……!!!       『准也!?』   准也だ。確かに准也だ。あの時、頭を撃たれて死んだはずじゃなかったのか?でもそんな事はどうでもいい、オレは准也の方へ走って行こうとした。すると何者かに襟首を掴まれ、後方へ投げ飛ばされた。   『何勝手に動いてるんだ。お前は今から消えるんだよ。このオレの手でな!!』
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