第十三章

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        ……オレと翼は階段を登っていた。オレは複雑な気持ちでいた。 准也はあの時に確かに死んだ。それがここにいるということは、白衣の連中から何かしらの手が加えられているということだ。おそらく…味方ではないだろう。しかし、この喜びは押さえられなかった。嬉しかった。   翼は何も話さなかった。何かを考えているようにも見えた。しかしオレにはそれを気にする余裕なんてなかった。       二階に着いた。二階には部屋が3つある。廊下に神原達の姿が見当たらない事から3つの部屋のどれかにいるはずだ。 オレ達は近い方の部屋から一つずつ調べて回る事にした。
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