第十三章

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 1番近い部屋は階段から10メートル程の距離にある。早速オレ達は部屋に入った。   …ガチャ   中には人の気配がない…しかし取りあえず周りを調べる事にした。   『しかし暗いな…これじゃ何があるか解らないぞ。……ってウワ!!』   オレは足を滑らせてしまった。良く見るとオレのこけた所には大きな丸い穴が空いている。これは白い家に行く途中の山道で何度か見た穴とよく似ていた。オレはキメラの跡だと思っていたが、家の中にキメラは降ってこない…もしかして別の物ではないか?と疑問に思った。   『ここには誰もいない。次の部屋に行こう、真心君。』   『でも、この穴…』   『それは心配ないよ。いいから次の部屋に行こう。』   翼らしくない台詞である。何か焦っているみたいだ。オレは疑問を感じたが、確かに部屋には人はいないみたいだったので部屋を出ることにした。   『次はこの先にある部屋だ。確率は2分の1…気を引き締めて行くよ、真心君。』   『あぁ…わかってるよ。』   オレ達は部屋を出て次の部屋の場所まで足を急がせた。
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