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『さぁ皆、階段を下りるぞ。すぐに出口だからな。』
オレと仲間達は階段を駆け降りた。駆け降りたすぐそこに耕平と大樹と浜崎が座っていた。大樹だけ壁にもたれて座っていた。森は……?オレがキョロキョロしていると浜崎が嬉しそうに言った。
『森はオレ達で何とかしたぞ。それより何や?この人達は?』
オレは上での事を3人に説明した。するとなぜか大樹の顔が険しくなった。
『まずいな…。』
『何がマズイんだ、大樹?』
『翼は数年前、まあ脱走をする前やな…あいつは神原のもとで助手として働いとったんや。実験台で初めての研究員って事やな。しかし、神原のやり方に疑問を覚えて、オレ達と脱走をしたわけや。』
『それが何でヤバイんだ?』
『それだけやったらいいんやが、翼はその当時の神原の研究のデータを持っとる。1番神原が狙っとる人物…。』
『ヤバイじゃないか!浜崎、仲間を任せたぞ。』
オレは二階で自分の取った行動を後悔した。翼が危ない。早く戻らないと!!オレは仲間を浜崎に任せ、全速力で二階へ戻った。
『あいつが…間に合えばいいけどな。のぉ、耕平、ハマ。』
二人は無言で頷いた。
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