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准也は無言のまま、神原の言葉に頷きもせずにオレ達の所へ走って来た。そして無情にも准也は翼に向けて腕を振り下ろす。
『ひゃひゃひゃ!!消え去りなさい!翼くぅーん!!』
『やめろぉお!!』
オレは自分の手に氷のグローブをつくり、振り下ろされる准也の攻撃を防御した。すると目の前からすごい湯気のようなものが溢れ、視界がさえぎられた。
『こ…これは、水蒸気…?』
水蒸気はかなりの高温だった。そしてオレのグローブは准也が殴った部分だけ削れていた…いや、溶けていたと言った方が正しいのか。
『くっ、チキンが邪魔をして!!准也!まずは真心から消してあげなさい!』
准也は眉ひとつ動かさずに今度はオレに攻撃をしてきた。しかしオレは大切な親友に攻撃する事は出来ない。
『やめろ!!准也!オレだ、真心だよ。どうしちまったんだよ、目を覚ませ!!』
いくら叫んでも准也の動きには変化はなかった。そしてオレはとうとう、壁まで追いやられた。
『今です准也!!真心を殺しなさい!!』
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