第十三章

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 怒りを抑える事など必要なかった。オレは氷のグローブをつくり神原の所に一直線に走って行った。しかし神原から余裕の表情は消えない。   『私に攻撃?その前に君の親友をどうにかしてくださいよ。きゃきゃきゃ!!』   准也が神原の前に現れた。しかし、そんなものはもうどうでもい。オレはもう惑わされない…!!   『どけぇええ!!』   オレは立ちはだかる"敵"に右ストレートを放った。准也は無理に避けようとはせず、攻撃を受け流そうと手を前にやった。…馬鹿め!!   『これでも喰らえ!!バッタもん!!』   オレは右手を引っ込め左足で相手の右脇腹に攻撃を与えた。攻撃は命中し、准也は顔をゆがめて距離を取った。   『やっと人間らしい顔になったな。…避けるより流した方が同時にダメージがあたえられるからなぁ、お前の場合は。馬鹿正直に攻撃はしねえよ。』   准也はすぐに表情を消して舞い、反撃をしてきた。…そうだ、准也はリズム感もなかったんだった。オレはもう迷わない…やっぱりお前は准也なんかじゃない!!
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