第十三章

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『……!!』 オレはギリギリで光をかわした。光はそのまま直進し壁に衝突した。衝突された壁は木っ端みじんに吹き飛び、大きな穴があいている。確かにこれを受けていたら命は無かっただろう…。   『一体何なんなんだ!?あの゙か○はめ波"みたいなやつは!?』 神原は、肩を震わせながら笑った。 『きゃきゃきゃ!!すばらしい!!ワンダフル!!期待以上ですよぉ、准也君。まさがプラズマ"まで作り出すとは!!予想外ですよ!!』 ブラズマ?何だ、それは…。オレが混乱していると翼が説明をしてくれた。   『空気の温度が超高温になるとそこに強い光をもつエネルギーが発生する。…それが゙プラズマ"だよ。本来なら空気の圧力を上げ、それによって起こる熱で生み出すんだけど…准也はそれを摩擦熱で代用したみたいだね。゙イフリートの手"と言っても大袈裟じゃないくらいの能力だ…』   超高温…オレの゙変換"で盾を作ろううがもはや意味がない。ということはあの攻撃をかいくぐって攻撃しなくてはならないという事である。でも一体どうやって…。   『きゃきゃきゃ!!行け!!攻撃するのです!跡形も無く消し去ってあげなさい!!きゃきゃきゃ!!』   神原は狂ったように笑い、准也に命令をした。しかし、准也は命令を聞こうとはしなかった。   『どうしたんです!?早く目の前の邪魔者を消しなさい!』 『ぐっ…がぁぁああああ!!』
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