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出口まではすんなり着いた。当たり前だ。オレ達は10数年もここで暮らしていたんだ。迷うはずがない。しかし、出口には鍵がかかっていた。
後ろからは物凄い形相で大人達が追いかけて来ている。
『くそ!開けよ!開けよぉぉ!!』
叫びながら准也は、頑丈な鍵を何度も殴った。
(終わったな…)
オレはそう確信した。
『開けぇぇええ!!』
准也が最後に思いきり鍵を殴った。…その時だった。金属でできてるはずの鍵がドロドロと溶けだしたのだ。
『おい!准也!どうなってんだよ!!』
『オレが知るか!いいから外にでるぞ!』
疑問が残ったが、今は逃げる事が優先されると思い、准也と白い家の外にでた。
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