第二章

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 出口まではすんなり着いた。当たり前だ。オレ達は10数年もここで暮らしていたんだ。迷うはずがない。しかし、出口には鍵がかかっていた。   後ろからは物凄い形相で大人達が追いかけて来ている。   『くそ!開けよ!開けよぉぉ!!』   叫びながら准也は、頑丈な鍵を何度も殴った。   (終わったな…)   オレはそう確信した。   『開けぇぇええ!!』   准也が最後に思いきり鍵を殴った。…その時だった。金属でできてるはずの鍵がドロドロと溶けだしたのだ。   『おい!准也!どうなってんだよ!!』   『オレが知るか!いいから外にでるぞ!』   疑問が残ったが、今は逃げる事が優先されると思い、准也と白い家の外にでた。
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