第十三章

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『真心君…。どうしたんだい?さっきから…』   翼が心配してオレの顔を覗きこんだ。どうやら准也と話している間、オレは全く動いてなかったらしい。オレは固まった意志を翼に伝えた。   『翼、オレは准也を止める。でも殺しはしない…約束したからな。』   『約束…?』   オレは翼の顔を見てコクリと頷いた。そして今度は准也をしっかりと見た。待ってろ…すぐに元のお前に戻してやるからな…。   しかし、得策は無かった。プラズマの威力は絶大…これをかい潜って准也の懐に入る方法なんて思い付かない。オレは無作為に飛んでくるプラズマをかわしながら考えた。   (何かあるはずだ…きっと、何かが…)   そうは思うもなかなか思い付かない…。考えながらオレがプラズマをかわした瞬間だった。 『ぐがぁああああ!!』 准也は翼の方向にもうひとつプラズマを発射した。間に合わない…翼は立っているだけで精一杯である。避ける事なんて間違いなくできない。どうする…どうしたらいい?   『集まれぇ!!』 オレはいちかぱかで分厚い水の壁を作った。しかしプラズマが少し触れただけで一瞬で蒸発した。まずい!このままでは翼が…!! 『つ、翼ぁあああ!!』 『……能力発動。…゙操作"』
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