第十三章

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『ぐがぁああああ!!』 准也がオレに向けてプラズマを放った。…大丈夫。タケヤスが何とかしてくれるはずだ。オレはそれを信じて走るだけだ!! 『能力発動!!曲がれぇぇええ!!』 プラズマは天井に吸い寄せられる様に飛んでいく。准也まであと20歩…後少し…。   プラズマの第二波が飛んできた。…だがそれもオレには当たらない!!プラズマはオレに触れるぎりぎりのところを通過していった。准也まで後5歩…。   4歩   3歩   2歩   1歩   …とらえた!! 『これで終わりだ、准也!!しばらく寝とけ!!』 ドゴン………!!   オレは准也の腹部に痛恨の一撃を与えた。オレの拳は確実に水月をとらえていた。勝った…後はコイツを動けないように縛り付けて持って帰るだけだ。まったく…手間がかかるのは生きていても死んでいても同じか… ……   『がぁああああ!!』 『何!?』 ダメージが…ない?いや違う、ダメージを感じなくなってしまっているのだ。准也はそのまま゙左手"を振りかぶる。…マズイ!!避けることができない…ならせめて…!! オレはスイッチをし、先程ダメージを受けて火傷を負っていた左腕を前に差し出した。 ……ガス!! 『…く、ぐああああ!!』 准也の攻撃はオレの左腕に当たり、それを一瞬で凍らせた。もはや指先すら動かせない。しかしこの攻撃が全てではなかった。准也は続いで右手"を振りかぶった。 『やべぇ!!避けろ!真心!!』 …これが避けれるなら、さっきのも避けてるよ。 ……バリン!!   『ぐぁああああ!!』
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