第二章

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 『早くしねぇと真心!お前まで撃たれちまうぞ!』   『でも、お前はどうなるんだよ。殺されちまうぞ』   『これで逃げてもすぐに捕まっちまう…だから逃げろ!』   『でも…』   『早く!』   パァン…。   二度目の銃声が聞こえた…オレの顔に赤い…水みたいな物がついた…准也は?………。   『う…うわーーーー!!』   ブツン…と何かが切れた音がした。 それと同時に、オレの目の前に巨大な氷の柱が現れた。門も飲み込んでしまっていた。奴らは追って来れない。   オレは全力で森に向かって走った。逃げた。しばらくは追っ手は来ないだろう。准也は死んだ。     あいつら全員…殺してやる……。
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