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オレは直ぐに立ち上がって身を構えた。よく見たら人だった。声からしてたぶん男だ。周りが暗い中、それだけは確認できた。
『君はどこから来たの?もしかして迷子?』
オレは何も答えなかった。そのままファイティングポーズをとり続ける。
『ちょっとくらい答えてくれたっていいだろ?』
男がそう言って近づいた瞬間、オレは男に一歩踏み込み、ボクシングでいゔワンツー"を叩き込んだ。オレの拳は正確に男のアゴを捕らえた。
(手応えあった。終わったな。)
『そんなに怯えて、どうしたの?』
たしかにパンチは当たった。手にも感触が残ってる。でもなんで倒れないんだ!?
『くそおー!!』
でもオレは何度も男を殴り続けた。
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