第三章

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『倒れろぉお!!』   思いきり殴るがすべて同じだ。手応えはあるが男にかすり傷ひとつつけられない……。もうそろそろ自分の手も限界に近づいてきた。   『気がすんだかい?オレは君の敵じゃないんだ。話しを聞いてくれ』   『うるせぇ!!』   『駄目だな…完全にパニックになってる。手荒なことは避けたいけど…仕方ないか。』   オレが再度拳を前へ突き出した瞬間、男は拳をよけて素早くオレの懐に潜り込んだ。 (……まずい!やられる!)
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