第三章

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 その日の夜、オレは初めて見る星を見ながら翼の家の庭に座っていた。   『昨日はまともに見れなかったからな…星ってのは綺麗だな…。』   『となり、いいかな?』   翼がやってきてオレの隣に『よいしょ』と年寄りじみたリアクションをしながら座った。   『星って綺麗だろ?真心君。』   『そうだな。家の中の照明とはえらい違いだな。』   『ははは。そうだね。ところで、真心君は人間の頭について知ってるかい?頭といっても゙脳゙の事だけどね。』   『何だ?脳の事って?人の体のつくりなんて勉強してないよ。』   翼は少し遠くを眺めながら言った。
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