第四章

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 オレは我が目を疑った。落ちてきたのはゴリラみたいな体に鋭く発達した牙と爪、顔は狼みたいで身長は2㍍を裕に越えていた。   『おい!翼!コイツは一体何なんだよ!?』   『もうこちらの場所を嗅ぎ付けたか……コイツはオレが倒すから真心君は下がってて』   翼が物体に近づいて行った。   『倒すったって相手はチェホンマンよりでかいんだぞ。お前には無理だよ!』   『こいつばキメラ゙といって、桁外れの運動能力をもった化け物だ。今はオレじゃないと倒せない…』   グオォオオウ!!   キメラが翼に向かって走っていった。そして、丸太のような腕を上からものすごい勢いで振り下ろした。   『よけろ翼!死んじまうぞ!』   ドコォン!!   オレは思わず目を閉じてしまった。(今のは絶対人にあたった音だ…オレに殴られるのとは訳が違うんだぞ。)   …………。   『真心君…』   よかった……生きてる!!
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