第四章

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 『…君に言わなくちゃいけない事があった。』   翼は殴られた場所から全く動いてないどころか姿勢までも変わっていない。まるでキメラが殴ったのではなく、翼の頭の上に手をそっと置いたみたいだった。  翼は背中からトンファーを取り出していつも通りの口調でこう言った。   『さっき、真心君に脳の70%が゙絶対゙の壊す方法を知っていたら?って言ったよね?……知ってるんだよ。゙絶対゙を壊す術(すべ)を。でも、それは人それぞれ違う。性格や顔が違うみたいにね…』   翼はトンファーでキメラの顔を思いきり殴った。キメラはそれによって10㍍ほど吹き飛んだ。   『…オレの術(すべ)ば無視゙。オレに対する物体の全ての゙作用゙を無視し、゙0゙にする能力だ。』
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