第四章

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 翼は吹き飛んだキメラのところまで行き、頭部をトンファーの先で数回刺した。キメラは小刻みに震えたが、やがて動かなくなった。   『化け物だって、心臓や脳はひとつだろ?』   そう言って翼は背中に武器をしまった。   『翼…作用無視って、何もお前にはダメージが効かないっていうのか?』   『そういうわけでもない。オレが無視できるのは作用だけだ。摩擦や熱等は普通に受ける。だからキメラが殴ってくれて助かったよ…爪で削られてたらヤバかった。打撃無敵みたいなもんさ。それにしても…』  
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