第四章

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 オレは車を降りて内院の風景を見た。外灯はほとんどなく、前は真っ暗だった。しかし、星は夜空を埋め尽くすかのように多く、そして輝いていた。   『……綺麗だな』   『ここは空気が澄んでるからね。特別きれいなんだよ。』   翼が言うにはこの村に入って2番目に見える家がその知人の家らしい。オレ達は早速そこに向かった。   『なあ、翼…』   『ん?』   『オレにも、その…壊す方法っていうのを知ることができるのか。』   オレはずっと気にしていたことを聞いた。   『わからない。真心君だけじゃなく、ほとんどの人は知らない。オレだってたまたまだ。もしかしたら真心君も知るかもしれないし、知る事がないかもしれない。』   『そうか…』   『着いたよ。ここだ』
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