第五章

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 オレ達は内院から厳原までの山道を歩いていた。道を直線にしたら半分くらいの時間で目的に着きそうなくらい道路は曲がりくねっていた。   ただ歩いていると、耕平がニヤニヤしながらオレに話しかけてきた。   『おい真心。お前は今から会う2人のことについて知りたいか?』   ……耕平にとっては随分お気に入りらしい。   『まあ、コレから仲間になるんだから少しは気になるかな…』   オレがそう言うと耕平はうれしそうに話しはじめた。   『いいか、真心。その2人の名前ば江口 大樹(えぐち だいき)゙ど浜崎 史和(はまさき ふみかず)゙っていうんだ。二人とも能力者でな、大樹の能力はインファイト、史和はサポートやな。 あの二人の能力は相性がいいはずなんやけど、何せ仲が悪い。もったいねぇ話しだ。』   『会ってからでもいいだろ。耕平。』   話しが長くなるとふんだのか、翼が口をはさんできた。耕平はまた、ニヤニヤしながら言った。   『そうやな。会ってからのお楽しみやな。』   ……どうやら耕平にとっては随分お気に入りらしい。   オレ達は少しずつ、道を歩いた。
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