第七章

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 今オレ達は、久田から厳原への道を歩いている。翼が近くの友人の家で休憩さもらうことを提案した。   『ここのガソリンスタンドのとこの坂を登ればオレの友人の家だよ。今は自衛隊で留守なんだけど、両親が住んでるはず。理由を話せば大丈夫だよ。』   耕平も続けて言った。   『そうやな。ノリコ姉なら大丈夫やろうな。突然で悪いけど仕方ねぇ。行ってみようや。』   どうやらそこの住人はノリコと言う人物らしい。とりあえずオレはその家に行くことにした。   『着いたぞ、真心。ここが佐々木家や。』   大きくはないが、二階建ての家だった。外には犬が2匹いた。   ピンポン…   翼が家のインターホンを押した。   『ノリコ姉!翼だよ。今日は大事な用があってきたんだ。』   キャンキャンと家の中からも犬の鳴き声がした。何匹の犬を飼っているんだ?この家は?
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