第八章

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 それから15分ほど歩くと、オレ達はティアラに着いた。  見た目は普通の建物だ。ここに、とんでもない能力を持った仲間、゙浜崎"がいるのか…。   ウィーン…   自動ドアを開けると、そこには色々な種類のおもちゃが棚に並べてあった。子供達がたくさんいて商品をみたり、机にすわってカードゲームをしたりしている。   耕平がその中の子供一人の肩をたたいた。   『おい、ハマ。オレや耕平や。』   子供は振り向いた。それは身長が160㌢ほどで痩せ型、そして笑顔があどけない人物だった。これが浜崎か?ホントに強いのか?浜崎はうれしそうに耕平に答えた。   『おう!耕平さんやん。どうしたと?いきなり?』   『この前電話したろう?行くんだよ!白い家に。』   『え~、いやや。あの家の人、みんな怖いもん。』   ………。   オレはだんだん゙浜崎"が強いとは思えなくなってきた。こんなやつの為にあんなに歩いてきたのか?なんだかバカバカしくなってくる。
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