第八章

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翼はその後、数発キメラを殴った。キメラは弱り、翼はとどめに頭をトンファーの先で突こうとした。   『これで終わりだ!キメラ!!』   ピギャァアア!!   急にキメラが羽ばたきだし、空に逃げようとした。その時だった。   いきなりキメラに数ヶ所の亀裂が入り、そして細かくバラバラになってその肉片が地面に落ちた。その後ろには浜崎がいた。   『迷惑かけたな。もう大丈夫や。』   浜崎のナイフに血が付いていた。浜崎はフウフウと荒くなった息を鎮めながら言った。   『真心、特別にオレの術(すべ)を教えてやる…。オレの術(すべ)ば操作"。対しょ……』   ゴン!!   …キメラとの戦いの衝撃で店の看板が外れ、浜崎の頭にうまい具合に落ちた。浜崎はそのまま地面に倒れ込んだ。   『…なあ、翼。浜崎はどんな能力なんだ?』   『………起きた時に本人に聞けばいいよ。』   耕平は腹を抱えながらゲラゲラと笑った。
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