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浜崎は準備するのに時間がかかると言うので、今日は家で一泊する事になった。
先ほどの戦闘による浜崎のダメージもかなり残っているはずだ。回復する必要があった。翼はニヤニヤしながら、『さっきのは冗談だったのに』とわざとらしく言った。
しばらくして準備も完了し、落ち着いたところで浜崎は自分の能力について話してくれた。
『そういえば、真心にオレの術(すべ)を言いかけて終わったな。オレの術(すべ)ば操作"。複数の分子を対象とし、それが感じる゙時間"を゙長く"させる事ができる。数少ない、゙時間"の能力者や。』
オレが理解に苦しんでいると、浜崎はまた、頭をポリポリかいて言った。
『えと…つまり、オレを構成する全ての分子を対象とすると…オレから見て回りの動きは、スローモーションに見える。その中でオレは普通に動けるから…』
オレは、はっと気がついた。
『そうか!オレ達には浜崎の動きがものすごく速く見えるんだ!!』
浜崎はクイズ番組のみのもんたの物まねをしながら言った。
『………………………正解!!』
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